猫の勉強部屋
猫がかかりやすい病気
嘔吐や食欲減退、元気消滅など・・・異変に気づいたら、 大事に至る前にできるだけ早く、病院に相談なさってください。
部位をクリックすると比較的かかりやすい病気と症状が表示されます。
早期発見が何よりです。
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皮膚の病気
外傷性外耳炎
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疼痛、発熱、膿汁の排泄など。
寄生中性外耳炎
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激しい痒みのため、首を振ったり、後肢で耳介や耳根部をひっかいたりするため、外傷性耳炎を併発することもある。
真菌性外耳炎
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円形に脱毛し、かさぶたを形成する。外耳道内では酵母様真菌が原因となり、発酵臭を伴うタール様の耳垢の分 泌がみられる。
アレルギー性外耳炎
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左右対称性に耳介前縁に激しい痒みを伴った発赤がみられる。
腫瘍性外耳炎
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体毛が白色系の高年齢の猫で耳介に治りにくい腫瘍がある場合には悪性腫瘍(がん)を疑う必要がある。
異物性外耳炎
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発赤、腫脹など。
スタッドテイル
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ニキビと同様、分泌物がたまり、細菌感染がおこると皮膚炎が発現する。尾の基部に近い背面の皮膚が楕円形に肥厚し脱毛したりする。
消化器(歯を含む)の病気
歯周病
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初期には歯肉の発赤や腫脹などがみられる。放置し進行すると、歯槽骨をおかし歯周ポケットを形成する。ポケットには膿がたまって強い口臭が伴う。また、炎症のためわずかな刺激で出血もみられるようになり、最後には歯が脱落してしまう。
寄生中性外耳炎
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知覚過敏となり痛みを伴うため、口唇周辺、顎部、頬部などを触られるのを嫌う、食欲不振がおこり、さらに咀嚼や嚥下が妨げられて痩せてくる。
口唇周辺では流涎とほこりで汚れ、唾液や呼気は悪臭を伴う。 急性口内炎では、炎症部位から出血しやすくなり、慢性口内炎では、炎症部位がびらん、潰瘍化し、とくに舌炎で著名。重度の歯周炎では歯肉部の肥厚がみられる。
毛玉症
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胃の出口である幽門を毛玉毛球が塞いでしまったときに吐き気を示す。
血液の病気
汎白血球減少症
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激しい嘔吐と40度近い熱が続き、食べ物はほとんど受けつけない。仔猫は3~4日目で死亡することも多い。後半は、小腸の炎症による下痢が続き、血便が見られることもある
眼の病気
角膜炎
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流涙、まぶしがる、粘液性の目やに、眼瞼痙攣、結膜炎など。慢性化したものは角膜浮腫や血管新生が認められる。
結膜炎
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疼痛、充血、流涙、目やになど。
寄生虫の病気
ノミアレルギー性皮膚炎
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アレルギー性皮膚炎の発症は、腰、臀部、下腹部、内股、頸部に多く、丘疹、発赤、膿皮症、角化症などの症状を呈する。
条虫症
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通常は軽度感染例が多いため症状はない。多数の虫体が感染した場合は、腸炎、下痢、体重の減少などをみる。
疥癬症
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寄生部位は主に頭部で、はじめ耳介部に発症し、顔面や眼瞼に広がる。強い痒みから激しくかいてより後肢にダニが広がり、さらに腹部に波及することもある。顔面や頭頂部は角化、化膿し、皮膚は肥厚してしわを生じるようになる。
耳疥癬症
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しきりに頭を振ったり、耳を激しくかくようになり、ときには耳血腫がおこることもある。症状が進むと、特有の臭気をもつ耳垢がたまる。 障害が内耳に波及すると、平衡障害、旋回運動、斜頸などの前庭障害の症状が現れる。
回虫症
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消化吸収・栄養摂取に影響が現れ発育不良となる。下痢や腹痛の原因ともなる。
生殖器の病気
子宮蓄膿症
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不妊とおりものの増加が主症状だが飼い主が気づかないことが多いが、元気消失、食欲不振、多飲、多尿、嘔吐、下痢などが認められる。
閉塞性子宮蓄膿症では、子宮頸部が閉じているため分泌物は認められない、開放性の子宮蓄膿症にみられる症状に加えて、腹部の膨大、脱水、尿毒症をおこし、発熱を伴うこともあるが、症状が進行すると、多臓器不全からショックをおこし、低体温になることもある。死に至る疾病である。
乳腺腫瘍
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乳腺(腹部)にしこりができて、痛みはないが次第に大きくなってくる。皮膚の表面が開いて潰瘍ができることもあり、また、一見ケガのようにも見える。肺に転移することも多い。
内分泌・代謝性の病気
糖尿病
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元気喪失、多飲、多尿、体重減少から嘔吐や脱水も認めるようになる。犬と異なり必ずしも多飲とはならず、反対に減退することもある。また、白内障となることが少ない点も犬と異なる。 さらに病気の進行により高血糖による高浸透圧性や代謝異状によるケトアシドーシス性の昏睡に陥り、重篤なものは死に至る。
感染症
クリプトコックス症
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本症の症状は呼吸器系、中枢神経系、眼、皮膚の四つに分類されるが複合して認められる場合もある。 一般的には抗生物質などの治療に反応しない鼻水、くしゃみ、鼻出血などがあげられ、全身性のものでは発熱、食欲不振や嗜眠、沈うつ、盲目、運動失調、旋回運動、不全麻痺、発作などさまざまは症状を呈する。 また皮膚病変は、頭部,頸部および四肢に肉芽腫性の病変(腫瘤)を形成する。
ヘモバルトネラ症
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貧血が進行すると、可視粘膜は完全に赤みを失い蒼白化する。多くの場合、血清中のビリルビン濃度が増加するが黄疸による粘膜の横染はあまり認められない。 感染初期には39度を超えるよな発熱もまれではないが、次第に発熱も治まる。逆に貧血が高度になると低体温となることも多い。 また、顕著な脾臓の腫大(脾腫)がみられ、腹部触診でも十分確認できる大きさにまでなる。 そのほか一般的な症状としては、動作が遅くなったり動かなくなったり、食欲喪失、呼吸速迫などがみられる。
トキソプラズマ症
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成猫は人と同様症状を示すことはまれ。 子猫は感受性が高く、急性感染で死亡する場合もある、症状はさまざまで発熱、食欲不振、下痢、嘔吐、肺炎、黄疸、痙攣などを示すが、臨床診断は難しい。
ネコ免疫不全ウィルス感染症
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感染初期の軽い症状として、発熱、下痢、リンパ節の腫れなどがみられる(急性期)。 急性期は1ヶ月から数ヶ月続くこともあるが、その後は無症状の期間が数年にわたって続く(無症状キャリアー)、無症状キャリアーのまま寿命を迎える猫もある。 その後、全身のリンパ節が再度腫れだし、数々の慢性病の病気(口内炎、皮膚炎、腸炎など)がみられるようになる。
カリシウィルス感染症
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発熱、食欲不振、元気消失、鼻や眼から分泌量増加などがみられる。また舌などの口腔内に潰瘍が形成され痛みを伴う場合もある。
ネコ白血球ウィルス感染症
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疾病の種類等によりさまざまな症状。食欲不振あるいは廃絶、元気消失あるいは体重減少などが共通して認められるが、いずれも本感染症に特異的なものではない。 肉腫や白血病を発症した場合には、発熱、リンパ節腫大、脾臓の腫大、下痢、貧血や紫斑などの症状が認められることもある。
ウィルス性鼻気管炎
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2~4日の潜伏期の後に40度前後の発熱、くしゃみ、流涎、鼻汁による鼻道閉塞、結膜炎などの臨床症状が発現。 幼弱な猫では脱水や栄養不足で死亡する危険性が高い。結膜炎は角膜炎、角膜潰瘍へと進行し、失明の恐れもある。 妊娠猫では死・流産の原因となる。 新生猫は体温保持がうまくいかず低体温になると身体の深部でもウィルスが増殖し、肺炎や全身感染をおこしやすくなる。
ネコ伝染性腹膜炎
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滲出形では感染数週間から数ヵ月後元気消失、食欲不振、発熱、腹囲膨大、呼吸困難、貧血、脱水、黄疸や下痢などがみられる。 非滲出方では、発病までの経過は滲出形と同様であるが、中枢神経や眼に病変が認められる頻度が高い。脳・脊髄ではその病変部位により様ざまな神経症状(運動失調、行動異常、旋頭運動、眼球振とう、痙攣、意識障害、後駆麻痺など)を示す。 また、眼がおかされた場合には、前・後眼房に炎症性滲出液や滲出物の貯留とブドウ膜炎、脈絡膜炎や全眼球炎をおこし失明することもある。この型では、病変の存在する臓器の臨床症状を示し、特徴的な所見に乏しい。
泌尿器の病気
泌尿器症候群(FUS)
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尿が出ない、あるいは頻尿。血尿が出ることもあり、食欲もなくなる。放置しておくとやがて食べ物を受け付けなくなって、嘔吐、痙攣、心不全などの尿毒症状を起こし、死亡することもある。メスより、尿道が長くて細いオスの方が発病しやすく、重傷になりやすい。
尿崩症
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多量の水を飲み、多尿となる。いつもの食器の水だけでは足りずに、お風呂の水や時には自分の尿まで飲むこともある。水が飲めない状態が続くと落ち着きをなくし、簡単に脱水状態に。そうなれば生命の危険もある。食べ物によって飲む量も尿の量もそれぞれに違うが、一日に300cc近く、あるいはそれ以上水を飲むのは明らかに異常。
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